こんばんは☆
東北に大きな余震が起きましたね。
住民の方々は、5年前の津波の記憶がよみがえって怖い思いをされているではないかと思います。
皆さまが安寧に暮らされるよう心より祈っております。
さて、先日高野山の奥之院にお参りに行ってきました。
高い杉木立に挟まれた参道を歩いていくなかで、どんどんと浄化されていくように感じます。
2kmほど歩くと、弘法大師が入定(にゅうじょう)されている「弘法大師御廟(ごびょう)」に着きます。
御廟の手前に「燈籠堂」がありますが、ここは建立されて後、千年近くにわたって燃え続けている火があると言われています。
まずそこでお参りして、時計回りに裏に回り御廟に行きます。
御廟の前にはお遍路姿の方や外国の方など多くの方々がお参りしています。
私もお経を唱え、お大師様にご挨拶とお礼を申し上げました。
とても厳かな雰囲気の漂う場所です。
この御廟の地下で、弘法大師空海が普段の生き生きした姿のまま禅定(ぜんじょう)に入っておられると伝えられています。
そこから燈籠堂に戻ると、地下への入り口があります。
階段を下りるとたくさんの燈籠で埋め尽くされ、別世界に迷い込んだかのような感覚がしました。
順路をたどっていくと、巨大な五鈷杵(ごこしょ)と、とても大きな数珠に出会います。
その法具の先に目をやると、うっすらとお大師様の御影(みえい)が見えます。
この御影の奥が、ちょうど御廟の地下の入定されている場所に当たると言われていますので、お大師様に一番近づける場所と言えるかもしれません。
そこでお経を唱え、お礼を伝え、私と一体となって下さるようお願いしました。
そうすると、背中の方からハートにどんどんとエネルギーが入ってくるのを感じました。
そしてそれが全身に広がり、ジ~ンとした感覚が続きます。
これはまるで二人羽織(ににんばおり)のような状況です。
まさに「同行二人」。
いつもご加護いただいているありがたさを思うと、思わず涙があふれ出てきました。
こういう時は、魂が喜んでいる時です。
このような歌が伝えられています。
「ありがたや 高野の山の岩かげに 大師はいまだ おわしますなる」
本当にいらっしゃるなあと、実感しました。
法悦(ほうえつ)とはこういうことかもしれません。
それも密教的ですね。つまり言葉では言い表せない感覚ですね。
とても満たされた気持ちで奥之院をあとにしました。
高野山の旅はまだ続きます。