2017年05月20日
『 如来様の3つのお姿 』
みなさんこんばんは(^<^)
昨日のブログでは五大明王について触れましたが、五大明王は、五智如来の別のお姿、現れであると言われます。
如来様には、3種類のお姿(三輪身)があって、1つは如来本来の真理を表すお姿で、これを「自性輪身」(じしょうりんしん)と言います。

2つ目は如来様が私たち衆生に真理を教えるために菩薩様のお姿になって現れる「正法輪身」(しょうぼうりんしん)。

3つ目は如来様がなかなか真理を理解しようとしない衆生に対して、憤怒(ふんぬ)の明王のお姿で現れて諭される「教令輪身」(きょうりょうりんしん)です。

不動明王はじめ、明王様は火焔を背負い、力強く、そして恐いお姿ですが、これは衆生を仏の真理に目覚めさせたいという慈悲の心の表れで、菩薩様が母親的なお姿だとすれば、明王様は父親的な厳しさを持って教えるお姿ということが言えるでしょう。
一覧にするとこんな感じです。
自性輪身(如来) 正法輪身(菩薩) 教令輪身(明王)
大日如来 ⇒金剛波羅蜜菩薩 ⇒不動明王
阿閦如来 ⇒金剛薩埵菩薩 ⇒降三世明王
宝生如来 ⇒金剛宝菩薩 ⇒軍荼利明王
阿弥陀如来 ⇒金剛利菩薩 ⇒大威徳明王
不空成就如来 ⇒金剛牙菩薩 ⇒金剛夜叉明王
お釈迦様は説法をする際に、相手の理解度によって話す内容を変えていたと言われます。
分かりやすく教えなければ、どんなに素晴らしい教えであっても、相手に伝わらないということでしょう。
三輪身というのも、如来様が教える相手である衆生の理解度や受け容れ具合によって、適切なお姿に変わり、私たちを教化してくださるということですね。
あらゆる人々を真理に目覚めさせて、苦しみから救おうという慈愛の教化システムと言えそうです☆
Posted by スターエンジェル at 23:18│Comments(0)
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