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Posted by おてもやん at
明日は獅子座の満月となりますが、同時に皆既月食でもあります。

残念ながら日本では月食を観ることができませんが、月食は非常にパワフルですし、力みなぎる時です☆

太陽と月の間に地球が入って一直線に並ぶのが月食ですが、宇宙の源からの光が増幅されて地球に届けられます。




月は人間の肉体にも精神にも大きく影響を与えています。

水分への影響は、人間の体液とも関わってきます。

それから、人間の心は本来月輪のように美しく、輝いているものだと仏教では伝えられています。

これを「心月輪(しんがちりん)」と言いますが、私たちの内側にはその心月輪が存在しており、私たちが神仏や自然との一体感、そして他者との一体感を感じるほどに、その輝きは神々しくなっていき、外にあふれ出てきます。

心月輪は、私たちがもともと丸い、円満な心を持っており、それは何時も損なわれたことはありません。




月食のエネルギーは私たちの奥にある純粋な神の光を活性化させ、目覚めさせてくれるでしょう。

特に獅子座の月食であり満月ですから、天賦(てんぷ)の創造力というものを発揮していく素晴らしい機会が準備されています。

自分と宇宙との一対一のつながりを感じ、さらにすべてとのつながりや包まれているという感覚を得ることもまた、自分の中の創造性を刺激することでしょう。

自分一人だけの力ではなく、一人だけで生きていかなければならないわけでもなく、多くの力が加わり、つながっているということを知ることは、孤独感を忘れさせます。




ところで、獅子は優しい心(ライオンハート)を持っています。

心が寛容であること、静かであること、地球をはじめ大切なものを護ること、これらの資質を獅子座のエネルギーが月を通して私たちに与えてくれるでしょう。

そして獅子座のエネルギーは、自分に自信を持つことを促してくれます。

他者との比較で自分の価値を上げたり下げたりするのは、仏教では慢心として理解されています。

上も下もなく、皆それぞれの個性を生きており、その個性あるいは今世でのその人の魂の青写真の実現を宇宙は願っているのです。

自分の内奥を観て、何をしたいのか、どう感じるのか、魂の願いに耳を傾けることが大事なのだと思います。




過去生での自分事を知っている方は、その時発揮した才能・力・美意識・精神性というものを、もし望むならば今世でもポジティブに生かしていくことができます。

現代のあらゆる存在とつながっているという一体感、横の広がりと、自分の過去生や未来生徒もつながっているという縦の連続性と、その十字の交点に自分自身が位置しているということは、自分から発信されることが、全世界にあるいは過去にも未来にも伝わっていくということになります。

創造力とはそれほど偉大なものであり、それを獅子座の月食はサポートしてくれます。




満月を観て、私たちの心月輪に月の光を蓄えましょう。

自然の豊かさ、地球への賛美という気持ちが沸き起こってくるかもしれません。

獅子は百獣の王ですが、私たち1人1人が自分自身の心身をコントロールできる、自分の王となることができます。

皆様にとって、すばらしい月食・満月となりますように星









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Posted by スターエンジェル at 21:23Comments(0)今月の地球の雰囲気満月のサポート
阿蘇山はかつて、寺院・僧房が建ち並び、仏教が栄えたところでもありました。

阿蘇山の寺院の開祖には2つの説があるようです。

1つは、奈良時代の初期に天竺(インド)から最栄読師という方が日本に来られて、阿蘇山で自ら十一面観音【健磐龍命(タケイワタツノミコト)の本地仏】を造り祀ったという説。

2つ目は、慈恵大師良源(912~985年・第18代天台座主)の弟子筋にあたる最栄という僧侶が阿蘇大宮司に願い出て阿蘇山に住むようになったという説です。

阿蘇山では健磐龍命と十一面観音が神仏習合し、仏教も繁栄しました。


(西巌殿寺所蔵・熊本県立美術館寄託)

山上近くに「三十六坊五十二庵」という規模の坊舎や庵が建っていたといいます。

阿蘇山には衆徒(しゅと)と呼ばれる僧侶、行者(修験者)、そして山伏(やまぶし)の3者が仏教や修験道を通して活躍していたそうです。

衆徒の支配下に行者がいたそうですが、この2者には対立もあり、緊張した関係でもあったようです。

また山伏は衆徒と行者それぞれに属していたそうです。

衆徒・行者・山伏は寺社奉行の支配下にありましたが、寺社奉行は阿蘇家の家臣が務めていました。

衆徒と行者の住まいを坊舎、山伏の住まいを庵と言いますが、それが三十六坊五十二庵あったというわけですから、一大山岳仏教の聖地だったわけですね。




ところが、阿蘇神宮の大宮司家でもある豪族の阿蘇氏が薩摩の島津氏に攻められたため、衆徒らも散り散りになり、阿蘇山の寺院は衰退の一途をたどります。

その後加藤清正が肥後北部を治めるようになると、阿蘇の神社と寺院の復興にとりかかります。

阿蘇山の麓(ふもと)に坊舎や庵が建てられ、その地帯を麓坊中(ふもとぼうちゅう)といいます。

阿蘇山のお寺の宗派としては天台宗になるのですが、行者の人々は真言宗系の修験である当山派(どうざんは)に属するようになり、奈良から熊野への大峯山(おおみねさん)の峰入りにも参加したそうです。

お寺の宗派と修験の系統が別々になっていて成立しているところが面白いですね。




せっかく復興した阿蘇の坊中ですが、明治維新によりその状況が一変します。

新政府は神仏分離と国家神道の推進を図り、また廃藩置県で扶持米(ふちまい)を打ち切られたため、これまで神仏習合で繁栄してきた阿蘇山の寺院は廃寺になりました。

僧侶たちは還俗(げんぞく)したり神官に転身したりしました。

しかしお寺がなくなってしまうと、各寺院で祀られていた仏像等の管理の問題や、葬式をはじめとする法要ができなくなって、困ってしまいます。

そこで山上にあった本堂を麓に移し、麓坊中の中心的存在であった学頭房(がくとうぼう)を西巌殿寺(さいがんでんじ)として仏像等も集め、寺院の存続を図りました。







そして1890年には山上に西巌殿寺の奥の院が建てられました。




しかし残念ながら2001年に不審火により麓の本堂が焼失しました。



(焼失した本堂跡に残る礎石)

本堂跡の敷地の一角にお堂があり、修験道の開祖である役行者や足手荒神などが祀られています。




古来阿蘇では神道のみならず仏教も栄えていたということがとても興味深いですが、現在も西巌殿寺本坊でたくさんの仏様が祀られており、さらに採燈護摩(さいとうごま)も行われ、阿蘇山の山岳仏教の法灯(ほうとう)が受け継がれていることを素晴らしいなあと思います。








また寺領の一画に立派な宝篋印塔(ほうきょういんとう)が建てられています。

宝篋印塔とは、宝篋印陀羅尼経(ほうきょういんだらにきょう)というお経を納めた塔のことをいいますが、この塔を拝むと罪業消滅・極楽往生のご利益があるといわれています。

玉名出身の豪潮(ごうちょう)という強い法力をもった僧侶が建てたものだそうです。





古代より阿蘇山が噴火せず穏やかであることを、神社も寺院も庶民も祈ってきました。

これからもその祈りは続けられることでしょう流れ星








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Posted by スターエンジェル at 21:40Comments(0)聖地探訪
古(いにしえ)の時代、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が伊勢の地に鎮座されました。

そこには倭姫(やまとひめ)の、鎮座にふさわしい地を探し求めて歩かれるというご苦労があったと伝えられています。

倭姫が旅に出るには理由がありました。

第10代崇神天皇の御代に大変な飢饉や疫病が起きましたが、この時代には天照大御神は天皇の邸宅の敷地で祀られていました。

そこで天皇は邸宅の敷地での祀っていることが神様の怒りをかってしまったと思い、他所で祀ったところ、事態もなんとか鎮まったといいます。

しかし今後も同じようなことが起きてはいけないということで、永続的にお祀りできる清らかな場所を探すことになりました。

そこで活躍されたのが第11代垂仁(すいにん)天皇の皇女である倭姫だったわけですね。

倭姫は天照大御神のご神体とされる「八咫鏡(やたのかがみ)」を預って、大和国から伊賀、近江、美濃などを巡幸されました。

そして伊勢の国に入り、五十鈴川(いすずがわ)のほとりで倭姫は天照大御神の声を聞かれたと伝えられています。

『 この神風の伊勢国は   常世(とこよ)の波の重波(しきなみ)寄する国なり   この国に居らむと思う 』

ここに居たいという神託により現在の地に神宮を建てられました。

倭姫はまさに、シャーマンの中のシャーマンですね☆

八咫鏡の大きさがどれくらいかは謎ですが、鏡を持っての巡幸というのは、大変な労力が必要だったでしょう。

巡幸された各地は、元伊勢とも呼ばれていますが、なにせ古代のことですから、整備されていない険しい道もたどっていかれたのではないかと思うと、本当にすごいお役目を果たされたなあと感動します。

伊勢に落ち着かれてから倭姫は、神嘗祭(かんなめさい)などの祭礼や神社の運営に関するさまざまな取り決めを行い、神宮の基礎固めをされたそうですが、それはその後の日本中の神社にとって、重要なことだったろうと思います。




ところで、“風水“という観点からも、伊勢神宮が素晴らしい場所に創建されたと言えそうです。

『風水パワースポット紀行』(山道帰一著 メディア総合研究所)によりますと、朝熊ヶ岳(あさまがたけ)より連なってきた山脈が力強い肉厚の龍となって内宮に向かっており、その龍が舌を伸ばした「吐唇(としん)」(気が吐き出される場所)という平地部に伊勢神宮の内宮が建っているそうです(同書P125)。

朝熊ヶ岳は瘤(こぶ)を作り連なった龍脈(山脈)であり、それは「生龍(せいりゅう)」と呼ばれ、「最吉にして、必ず富貴の大地を結ぶ。土地の主人は、子宝に恵まれて栄え、代々富貴となる」とされるそうです(同書P125)。




日本の皇室は、他国に比べてとても長い歴史を持っています。

皇室の祖神である天照大御神をお祀りする内宮が、風水的に素晴らしい場所に建てられたということも、皇室を長く存続させている力の1つかもしれませんね。

また、内宮は陽の気が活発な場所であるため、肉体の活性化や精神の活性化の祈願をするにも適した場所と言えるでしょう(同書P127)。

倭姫が風水の観点をもってお祀りする場所を探されたのかどうかは分かりませんが、神の声を聞かれたその場所は、龍脈のエネルギーを集めて吐き出すパワースポットであったわけですから、神様のなさることは本当に畏れ(おそれ)多いことだと思います。




倭姫という偉大なシャーマンをお祀りしてあるお宮が、倭姫宮(やまとひめのみや)です。





伊勢神宮の別宮(べつぐう)ですが、別宮は本宮と同じように式年遷宮のあるとても格式の高い神社ですから、それだけ倭姫が優れた貢献をなさったということだと思います(^_-)-☆







静かで素敵な神社です。

古代になされた倭姫と天照大御神の旅を想いながら、ゆっくりと訪ねてみられてはいかがでしょうか☆









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Posted by スターエンジェル at 19:48Comments(0)聖地探訪
今年も素晴らしい1年が始まりました。

平成の元号が新しい元号へと変わります。

日本にとっては新たなスタートですね☆

そして世界的にも今年は活発な動きのある年となるでしょう。

宇宙のエネルギーを感じることも多くなっていくでしょう。

また一昨年から始めたことが、少しずつ形になってくる年でもあります。




ところで、1月6日は山羊座の新月ですが、同時に部分日食ともなります。

日食では地球と太陽の間に月が入り、重なることで太陽が欠けて見えますね。

部分日食とはいえ、地球・月・太陽が一直線に並ぶということは、とてもパワフルなエネルギーが地球にもたらされるわけです。

山羊座に位置する月と太陽が重なっているわけですが、さらに土星と冥王星も月・太陽の近くにあります。

また月・太陽の先、もっと遠くへ視点を移すと、織姫の星として知られる“ベガ“、そして”ルクバト“といった恒星(こうせい)が山羊座にいるんですね。

ベガは琴座の恒星ですから、それこそ音楽に関係します。

音の大切さ、力、癒しのエネルギー、それらをサポートしてくれます。

音楽家はもちろんのこと、私たち一人ひとりが出している言葉、声というものも含めてより次元の高いもの、良きものとしていくためのサポートが与えられています。

良き思いが、良き音となって表れてくるでしょう。

そうすることで自分らしさの表現ということも、ベガは同時に引き出してくれます。

また、ルクバトという恒星は「射手の膝」という意味がありますが、安定するためのサポートを与えてくれる星です。

時代の流れが速く、また何かと生きづらい世の中において、安定を図るということは、なかなか難しいことかもしれません。

しかしルクバトがベガと共に山羊座に位置しているのは、私たちの思い、言動、そこから表現される“音“を自分のためにも人のため、地球全体のためにも役立てていこうという情熱を、持続的に持ち続けることができるように、それらの星が一緒になって私たちを助けてくれているのではないかと思います。

そしてこれら2つの恒星が日食の太陽と月を通して地球を強力に力づけてくれているわけですね。

さらに冥王星と土星も月・太陽の近くに位置していますので、それによりまた一段と日食のパワーが増幅されるでしょう。



山羊座とは180度反対側になる蟹座の方へと目をやると、りゅうこつ座の恒星(こうせい)である“カノープス“や全天で一番明るい”シリウス“があります。

地球から観ると、山羊座の方向に太陽と月・冥王星と土星・ベガとルクバトがあり、そして反対側の蟹座の方向には惑星はありませんが、その遠くにはカノープスやシリウスと言った恒星があり、それらの惑星や恒星が地球をはさんで並ぶということになります。

シリウスは仲間意識・支えあいと叡智の星です。

そしてカノープスは未知の世界へ航海する船の星であり、見えない世界とこの世との橋渡しとなる星です。

私たちをより高い次元へと導いてくれます。



山羊座という現実的・物質的なエネルギーを活用していくことは人間として生まれてきたことの醍醐味(だいごみ)だと思いますが、さらに愛と叡智、そして導きの意味を持つ遠い星々の力も受け入れて、人間としてのバランスを取り、癒し、癒され、新たな段階に飛躍していくためのサポートが与えられていると言えるでしょう。

調和を図ることはヒーリングにつながります。

そして私たちは調和を図ること、バランスを取ることを学ぶために生まれてきたというのも真実だと思います。

お釈迦様は「中道」という教えで調和とバランスの大切さを示してくださっています。

“ハートが大切“とはよく言われることですが、ハートチャクラは7つのチャクラの真ん中に位置します。

調和とバランスを取っていくにつれて、ハートの輝きも増してくるのだろうと思います。

また反対にハートから動くことで、調和のとれた考えや行動がとれるでしょう。



愛はすでに宇宙の源(神・創造主等いろいろな呼び方がありますが)より私たちに与えられているものだからこそ、同じように自分も他者に与えることが大切なんだということを聖書は伝えてくれています。

『わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい』
(ヨハネの福音書より)

イエス・キリストの言葉は源から来ている言葉です。

それから愛には条件はついていません。

ただ純粋に愛す、無条件の愛が誰にも与えられています。

それを感じるようにとイエス様は教えてくださっていると思います。



三次元の物質の世界で生きている私たちは、この地上に居ながらにして高次元へも移行することができます。

その術、原理を古(いにしえ)よりアセンデッド・マスターたちは説いてくれているのだと思います。

弘法大師空海の言われる「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」も、この身このまま成仏するということですから、三次元の世界の中に居ながら、スピリチュアル的なより高い次元へと魂が成長し、上昇することができるということですね。

普段の生活の中で、仕事の中で、人との交流の中で、愛を感じ、また気負わずに愛することを積み重ねていくことが、即身成仏への道であり、アセンションの道に他ならないのだろうと思います。



この日食は、私たちに自分のなすべきことに気づかせて、推進させてくれるでしょう。

誰もがその内側に宿している“宇宙の源からきた光”は、自分自身でそれに気づき、輝かせる時が来るのを待っています。

それは個別的なものであり、他者と比較してどうこうというものではありません。

自分の魂が喜ぶ時、確実にその光の輝きは増しています。

どうぞみなさまにとって、素敵な新月そして日食となりますように☆







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Posted by スターエンジェル at 14:34Comments(0)今月の地球の雰囲気新月のサポート
あけましておめでとうございますにっこり

2019年が皆様にとって、素晴らしい年となりますように星



さて、話は変わりますが伊勢神宮内宮の別宮(べつぐう)で、近鉄五十鈴川駅から10分程度歩いたところに『月読宮(つきよみのみや)』が鎮座しています。




ご祭神は、月読尊(つきよみのみこと)と月読尊の荒御魂(あらみたま)、そして伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)です。

月読尊は、伊弉諾尊と伊弉冉尊が天照大御神(あまてらすおおみかみ)の次にお産みになった神様ですから、天照大御神の弟神とも言われています。



境内はとても静かで、神聖な雰囲気が漂っています。

社殿は、横に4つの社が並んでいます。




向かって右から順に、月読尊の荒御魂→月読尊→伊弉諾尊→伊弉冉尊がそれぞれの社に祀られていますが、参拝の順番としては、右から2番目の月読尊から始めて、月読尊の荒御魂⇒伊弉諾尊⇒伊弉冉尊となっています。

親子で祀られているということですね。

月読尊は、「月の満ち欠けを教え暦を司る神」と伊勢神宮のHPに書いてありますが、とても重要な神様ですね☆





ところで、月読尊について、臨床心理学者の河合隼雄さんが興味深い指摘をされています。

月読尊は天照大御神と素戔嗚命(すさのおのみこと)と兄弟ですが、古事記などにもあまり出てこないため、他の2柱の兄弟神のようには有名ではありません。

天照大御神=月読尊=素戔嗚命と3貴子が並ぶと、真ん中の月読尊の存在が謎に包まれていますが、それは“中空(ちゅうくう)の構造”であると河合さんは指摘しています。

他にも同じような例があり、例えば海幸彦(ホデリノミコト)と山幸彦(ホオリノミコト)の兄弟の話はよく知られていますが、同じく兄弟の火須勢理命(ホスセリノミコト)については、謎に包まれています。

さらに、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)と高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かみむすひのかみ)は古事記において万物の生成の源となったと言われる三神ですが、その名前からして中心的存在であろうと思われる「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」については謎であるということなんですね。

これもまた三貴子の中の月読尊や火須勢理命(ホスセリノミコト)と共通するものがあるということですね。

これらのことから、河合さんは中心に無為(むい)の神をもつという、一貫した構造について、『これを筆者は「古事記」神話における中空性と呼び、日本神話の構造の基本的事実であると考えるのである。日本神話の中心は、空であり無である。このことは、それ以後発展してきた日本人の思想、宗教、社会構造などのプロトタイプとなっていると考えられる』と仰っています。
(『中空構造日本の深層』(河合隼雄著・中公文庫)P40~41より引用)

とても興味深い指摘だと思います。



以前お参りしたことのある広島の東照宮では、社殿の裏の方にいくつかの社が祀ってあり、その中に天之御中主神のお社がありました。

徳川家康公を祀る立派な社殿と比較すると、とても小じんまりとしたお社ですが、何かこれも天之御中主神の中空性を現わしているのかもしれません。



河合さんは、『中心が絶対化されているならば、相容れぬものを周辺部に追いやってしまうが、中心が空である場合は、決定的な戦いを避けることができ、それは対立するものの共存を許すモデルである』といいます。(同P47~48参照)

別の言い方では、『中心が空であるために、そこへはしばしば何ものかの侵入を許すが、結局は時と共に空に戻り、また他のものの侵入を許す構造』とも。(同P48)

さらに『わが国が常に外来文化を取り入れ、時にはそれを中心においたかのごとく思わせながら、時がうつるにつれそれは日本化され、中央から離れてゆく。しかもそれは消え去るのではなく、他の多くのものと適切にバランスを取りながら、中心の空性を浮かび上がらせるために存在している』(同P49より)



例えば、日本における宗教というのは、神道や仏教、キリスト教その他いろいろな宗教・宗派が共存していますね。

それは中心が空であるために、一旦受け入れながらじわじわと消化されていき、次第に他のものと共存するような形になり、決して絶対的な存在にはならないということなのかもしれませんね。




月読宮は、神秘的な雰囲気があって、いいところだなあと感じましたが、その域内にある葭原神社(あしはらじんじゃ)の巨大な神木も、とても素晴らしいものでしたので、立ち寄って見られるのもいいかもしれません。




夜空に輝く月を観て、月読尊と対話するのもいいですね








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Posted by スターエンジェル at 21:01Comments(0)聖地探訪