『 魂は不滅 !? 』
おはようございます(^<^)
寒い中いかがお過ごしでしょうか?
さて、果たして魂は不滅なのかどうか、というとても大きな問題に対して答えてくれた先人がいます。
その偉大なマスターとは古代ギリシャの哲学者「ソクラテス」です(^.^)

ソクラテスは紀元前469年頃~399年にギリシャで活躍としたと言われています。
宇宙の叡智を人々に広く分かち合っていましたが、「国家が信じる神々とは異なる神々を信じ、若者を堕落させた」という理由で裁判にかけられて、ついには死刑の宣告を受けました。
キリストとの共通点を感じますが、偉大なマスターは多くの困難を乗り越えていくものですね。
毒をあおって亡くなる直前に弟子たち(シミアスとケベス)と議論した内容が“魂の不滅”についてでした。
その内容は『パイドン』(プラトン著 岩田靖夫訳 岩波文庫)に書かれてます。
ソクラテスは魂の不滅を証明するための根拠を探究していきます。
その証明の中の1つについてご紹介しましょう。
ソクラテスはケベスに対して語りかけます。
(『パイドン』P48~引用)
ソクラテス(以下ソ)「たとえば、美が醜に反対であり、正が不正に反対であり、その他無数のものがそのような関係にあるのだが――そういうものにおいては、その一方は反対である他方からしか生じえないのだ、ということを」
そして彼はこのことを考察するためにいくつか例を挙げていきます。
たとえば、何かがより大きくなる時には必ず、その前により小さな状態にあって、そこからより大きくなるということや、その反対にそれがより小さくなるならば、以前のより大きな状態から後により小さくなるということを。
さらになにかがより悪くなるならば、それはより良い状態からであり、より正しくなるならば、より不正な状態からということを。
ソクラテスが言います。「すべての者は、反対のものが反対のものからという仕方で、生成するのだ、と」(同P49)
ちょっと頭がクラクラしてくるかもしれませんが(笑)、もう少しのお付き合いを♪
そこでケベスに問いかけます。
(P50)ソ「生きていることに対してなにか反対のものがあるかね。」
ケベス(以下ケ)「もちろん、ありますとも」
ソ「何だ」
ケ「死んでいることです」
(P51)ソ「君は死んでいることが生きていることに対して反対である、と言うのではないか」
ケ「そう言います」
ソ「それらはお互いから生ずるのだね」
ケ「はい」
ソ「では、生きているものから生ずるものは何か」
ケ「死んでいるものです」
ソ「死んでいるものからは何が生ずるのか」
ケ「生きているものが、と同意せざるをえません」
ソ「それなら、ケベス、死んでいるものたちから、生きているものたちや生きている人間たちが生まれるのだね」
ケ「そう思われます」
ソ「そうであれば、われわれの魂はハデス(冥界)に存在していることになる」
ケ「そのようです」
その後ソクラテスはとても興味深いことを話します。
それは、もし生を受けたものがすべて死んでゆき、死者はその状態に留まって再び生き返らないとするならば、最後には万物が死んで生きているものは何もなくなってしまうという話です。
ソクラテスが言います。(P54)「生き返るということも、生者が死者から生まれるということも、死者たちの魂が存在するということも、本当に有ることなのだ」
魂の不滅についての証明はほかにもありますので、続きは次回に☆
おはようございます(^<^)
寒い中いかがお過ごしでしょうか?
さて、果たして魂は不滅なのかどうか、というとても大きな問題に対して答えてくれた先人がいます。
その偉大なマスターとは古代ギリシャの哲学者「ソクラテス」です(^.^)

ソクラテスは紀元前469年頃~399年にギリシャで活躍としたと言われています。
宇宙の叡智を人々に広く分かち合っていましたが、「国家が信じる神々とは異なる神々を信じ、若者を堕落させた」という理由で裁判にかけられて、ついには死刑の宣告を受けました。
キリストとの共通点を感じますが、偉大なマスターは多くの困難を乗り越えていくものですね。
毒をあおって亡くなる直前に弟子たち(シミアスとケベス)と議論した内容が“魂の不滅”についてでした。
その内容は『パイドン』(プラトン著 岩田靖夫訳 岩波文庫)に書かれてます。
ソクラテスは魂の不滅を証明するための根拠を探究していきます。
その証明の中の1つについてご紹介しましょう。
ソクラテスはケベスに対して語りかけます。
(『パイドン』P48~引用)
ソクラテス(以下ソ)「たとえば、美が醜に反対であり、正が不正に反対であり、その他無数のものがそのような関係にあるのだが――そういうものにおいては、その一方は反対である他方からしか生じえないのだ、ということを」
そして彼はこのことを考察するためにいくつか例を挙げていきます。
たとえば、何かがより大きくなる時には必ず、その前により小さな状態にあって、そこからより大きくなるということや、その反対にそれがより小さくなるならば、以前のより大きな状態から後により小さくなるということを。
さらになにかがより悪くなるならば、それはより良い状態からであり、より正しくなるならば、より不正な状態からということを。
ソクラテスが言います。「すべての者は、反対のものが反対のものからという仕方で、生成するのだ、と」(同P49)
ちょっと頭がクラクラしてくるかもしれませんが(笑)、もう少しのお付き合いを♪
そこでケベスに問いかけます。
(P50)ソ「生きていることに対してなにか反対のものがあるかね。」
ケベス(以下ケ)「もちろん、ありますとも」
ソ「何だ」
ケ「死んでいることです」
(P51)ソ「君は死んでいることが生きていることに対して反対である、と言うのではないか」
ケ「そう言います」
ソ「それらはお互いから生ずるのだね」
ケ「はい」
ソ「では、生きているものから生ずるものは何か」
ケ「死んでいるものです」
ソ「死んでいるものからは何が生ずるのか」
ケ「生きているものが、と同意せざるをえません」
ソ「それなら、ケベス、死んでいるものたちから、生きているものたちや生きている人間たちが生まれるのだね」
ケ「そう思われます」
ソ「そうであれば、われわれの魂はハデス(冥界)に存在していることになる」
ケ「そのようです」
その後ソクラテスはとても興味深いことを話します。
それは、もし生を受けたものがすべて死んでゆき、死者はその状態に留まって再び生き返らないとするならば、最後には万物が死んで生きているものは何もなくなってしまうという話です。
ソクラテスが言います。(P54)「生き返るということも、生者が死者から生まれるということも、死者たちの魂が存在するということも、本当に有ることなのだ」
魂の不滅についての証明はほかにもありますので、続きは次回に☆