みなさんこんばんは(^<^)
高野山にはたくさんの宿坊がありますが、私が今回泊まったのは「蓮花院」というお寺でした。
昨年部屋もリニューアルされ、とっても綺麗でしたし、料理も大変おいしく有意義な高野山の旅となりました。

ところでこの蓮花院ですが、副住職の方にお話を伺ったところ、元々は弘法大師・空海が高野山に結界を張るために建てたお寺で、ご本尊は「軍荼利(ぐんだり)明王」だったそうです。
明王とは、悪魔を退治して仏法を守護する神をいいます。
そして軍荼利明王は「宝生(ほうしょう)如来」の化身とも言われ、煩悩を取り除く仏様ですね。
その軍荼利明王が高野山を“護る“役割を果たして下さっているわけですね。
その後ご本尊は時代と共に変わっていき、徳川家の菩提寺となってからは阿弥陀如来がご本尊となっているということです。
江戸幕府を開いた徳川家康を始め、徳川家代々を祀るということは、江戸時代の日本を“護る“という意味があったと思います。
蓮花院は空海によって造られた時から、守護するという役割を担っているお寺ではないかと感じました。
蓮花院には、教科書にも出てくる徳川家康の像が祀られているそうです。
いつもは非公開ですが、昨年は公開されました。
しかし次はいつ公開されるかはわからない、余裕ができたらということでした。
というのも、今、蓮花院はとても忙しいといいますか、とても充実した時期を迎えていらっしゃるからです。
蓮花院のご住職の東山泰清大僧正が、今年の2月に検校法印(けんぎょうほういん)に就任されています。
この検校法印とは、弘法大師・空海の名代として、高野山内で営まれる重要法会の導師を務める最高の僧位なんですね。
任期は1年で、就任中は高野山外へ行く事が出来ないきまりがあるそうです。
さらに驚いたのが、副住職の方が高野明神(狩場明神)を一年の間(来年秋まで)、自坊にてお祀りするという、これもまた大変なお役目を担っていらっしゃる最中だったということです。
もともと高野山の地主神である明神様を、一年ずつ持ち回りで二つの寺院の若手もしくは中堅の僧侶の方が、それぞれ一柱ずつを自坊でお祀りするという伝統があるそうです。
お祀りすることになった僧侶の方は一年間、山を下りることが許されず、精進潔斎(しょうじんけっさい)をして毎日明神様へのお勤めを果たされるということです。
ということは、蓮花院においては、今現在ご住職が検校法印という大任に就いておられ、さらに副住職が明神様をお祀りする役目を担ってらっしゃるわけですが、このような大変な役割を時期が重なりながらお二人が引き受けておられるということになりますね。
たまたま重なったということもできますが、“この世に偶然はない”という言葉もありますので、やはりこれは蓮花院にそれらの重要な役目が任される必然性があるのでしょう。
ご住職は弘法大師・空海の名代として存在しておられ、さらに高野山の地主神の明神様が蓮花院に鎮座されているということは、まさに高野山の神仏のパワーが今、蓮花院に集まっているといっても過言ではないでしょう。
このようなことも泊まってから知ったことでしたが、蓮花院に泊まることができたのもきっと御大師様のお導きだろうと思います。
空海を高野山に導き、山を譲って下さった明神様を祀ってらっしゃる蓮花院のご住職が、空海の名代としての任務を果たされている。
これらから想像するのは、今蓮花院ではまさに空海と明神様が出会われた「高野山開創」のシーンが再現されているのではないかということです。
昨年は高野山開創1200年の記念すべき年でしたが、それとも相まって、今という時は“原点に帰る時なんだ”という空海からのメッセージのように思えてなりません。
高野山は神仏融合の地です。
排他的でない雰囲気というのは、例えば奥之院の参道に並ぶ武将のお墓においても、当時の敵味方関係なく共に高野山で弔われていますね。
調和・融合という空海の姿勢をもう一度私たちが思い出し、実践していくようにとのサインなのではないかと思います。
また、蓮花院はもともと高野山に結界を張って“護る“お役目のお寺として建てられましたが、その意味ももう一度考える必要があるのではないかと思いました。
まず密教そして仏教を護るという意味が考えられますが、現代においては世界中の宗教・哲学・スピリチュアルな叡智などに触れることが容易になっていますので、古今東西の叡智を吸収して、実践していくことの大切さ、そして世界中の叡智を大切に護っていくようにと、空海は説いているように私には思えます。
国際人であった空海が、インターネットや飛行機のある現代の姿をみたらどう思われるでしょう。
「こういう哲学があった、こういう思想がある、このような実践方法がある」と目を輝かせて世界中に興味を示されるのではないでしょうか。
ダライラマ法王がよく、世界中の宗教がお互いを尊重して、その共通する理念を生きることの大切さ、ということを話されますが、そのことを弘法大師・空海も仰っているように思います。
折しも11月14日のスーパームーンの日に、ダライラマ法王が高野山で不動明王の許可灌頂(こかかんじょう)を授けられました。
これもただの偶然とは思えません。
そして私が今回高野山を訪れたそもそもの理由は、ダライラマ法王に会いに行くためでした。
次回もお楽しみに☆
こんばんは(^.^)
今日は月と金星が並んでいますね

金星は美しい星ですが、地表は500度の灼熱の大地なんですよね。
風速100m/秒の風が吹いているというすさまじい状況ですが、地球から見るとただただ美しいだけですね~☆
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