みなさんこんばんは(^<^)
いよいよ寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、先月の17日に横浜で行われた、ダライラマ法王による『思いやりのこころ-幸せへの鍵』講演会に行ってまいりました。

『親愛なる兄弟姉妹なる皆様方』という言葉から始められました。
『私も約70億人の人間の1人であり、私たちは問題に直面する。 それは自他を分けているから。いじめたり殺したり人間はしてしまう。 私たち自身が作り出した問題である。 70億の人間は誰も同じ、変わらない。 幸せに暮らしたいと思っている』
『大切なのは、私たちの教育システムを通してすべての人は一つであるという認識を広めることが重要。 教育システムの中に普遍的な愛を組み込む草案を作っているところ。 現在の教育システムの中には何かが足りていないという意識が広がっている』
教育の大切さを説かれていたのが印象的でした。
参加者が法王に直接質問する時間帯が設けてあり、私も質問することができました。
お訊ねしたかったことは、“自己信頼“や“自己価値“というものがとても重要と言われますが、仏教の「空」の思想によれば”自己”自体もそれ自身によって成り立つものではない、つまり“かげろう“のようなものであり「空」であるということになるわけですね。
そうなると、自己信頼や自己価値ということをどのようにとらえたらよいのかと思ったものですから、そのことを法王にお訊ねしました。
法王はまず「空」について説明して下さいました。
『空というのは、私たちはある種の現象を見ている。 その現象を見ている実体性へのとらわれを失くしていくという教えなのです。 実際には実体をもってそれ自体では独立しているのではないにも関わらず、そこにはある種の何ものにも依存しない“実体”というものがあるという“とらわれ“がある』
『私たちが見ている対象物に間違ったアプローチをしている。 なぜ間違ったアプローチをしてしまうのかというと、私たちが見ているその対象物の実体性に私たちが合わせてしまっている。 ところが実体があると思うがゆえに、何とかそのことを注目したいと思う。 しかしながらこのような偽りの心の90%までもが私達の心が映し出した反映に過ぎない』
『空を理解しなければならないのは、そのような強い煩悩を滅するために、現象には実体性というものは微塵もないのだということを理解するため』
そして自己信頼について教えてくださいました。
『私達が利他の心にあふれているならば、自己信頼という話でしたが、自然に自分の心の中に養われてくる。 つまり自分の心が愛と智慧に満ちあふれているわけです。 私たちの心の中に強い自己信頼、自信というものが必ずや芽生えてくる』
自己信頼や自己価値を高めるには、「利他」が必要ということですね☆
その利他の心が思いやりのこころであり、愛や智慧が自分の中にあふれてきて、自然と自分に対しても認めることができるようになるということでしょう。
私は、自己信頼を高めるには何か自分で頑張らなければならないことがあるのかと思っていましたが、法王の答えは「他を利すること」でした。
これは私にとっては、思いもかけない答えでした。
利他と自己信頼・自己価値がつながっているということですね。
確かに、誰かのためにと生きている人は、自身の心も満たされているでしょう。
また、「自己信頼というものがある」と思っていることも、とらわれなのかもしれません。
自然に芽生えてくるというお言葉が、何か救われるような気がしました。
後日、高次元の存在のアシュタールのセッションで聞いたことですが、ダライラマ法王はお釈迦様の生まれ変わりであるということでした。
世界中の人々が法王のお話しを聞くために集まります。
その一言で、聴く人の心が動きます。
まさに、お釈迦様ですね~(*^_^*)

アシュタールを通してお釈迦様が私に「ダライラマに会いに行ってほしい」というメッセージを下さったことから、高野山と横浜にダライラマ法王に会いに行ったわけですが、法王が現代のお釈迦様だということが分かると、あの時のメッセージは「私に会いに来なさい」というメッセージでもあったんだなあと、感慨深いものがあります。
高齢でいらっしゃるにも関わらず、精力的に世界中を飛び回って教えを説いておられるダライラマ法王のご健康を祈ります。
法王が歩かれた後には、黄金の足跡が残されています。
その足跡を私もたどっていかねばと思いました。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます(^^)