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Posted by おてもやん at
みなさんこんばんはにっこり

古代陰陽道では方位に吉凶を見出し、重要視していました。
この陰陽道の方位術を駆使するのが陰陽師だったわけですね。




人々は特に凶方を忌み嫌い、その方角を犯さないようにすることを「方忌み(かたいみ)」と言いました。
方位神と言われる神々が存在し、その中ではどのような方位が凶方になるかといえば、ある特定の神々がいる方位なんですね。


その神々とは…

☆天一神(てんいちじん):十二天将の主将。中神(なかがみ)、天乙(てんおつ)、貴人(きじん)ともいわれる。

☆太白(たいはく):古代中国での金星。金星の神格化。

☆大将軍(だいしょうぐん):金星の神格化。八将神のひとつ。

☆金神(こんじん):金星の神格化。もっとも恐れられた。

☆王相(おうしょう):王神と相神。


これらの神々のいる方位が凶方と言われ、この方位では移転・家屋の修築・井戸掘り・墓を建てること・そして嫁取りなどもしてはならないと言われていました。


金星から降りてきた神が三神も含まれていますが、陰陽五行で金の気は、刀などの刃物、金属、殺傷するための武器などの象徴として、平時には不吉なイメージがあり、恐れられました。
しかし戦時には、戦の神として重視されていたようです。


特に金神(こんじん)においては、その方角を犯すと家族から7人の死者が出、もし7人いなければ隣人に被害が及ぶと言われました。
これが「金神七殺」とよばれるものです。
なんとも恐ろしい話ですが、これらの凶方を避けながら宮中に仕事にも行かなければならないわけですし、商売にもでかけなければならない、引っ越しや結婚もしなければならないというのは、なかなか大変なことだったでしょう。




しかし、これらの方位の凶意から逃れるための方法がありました。
上記の凶方の五神はそれぞれその方位に居続ける日数が違いました。
長いものですと、金神が立春より1年間同じ方位に居続けます。
そうなるとたとえば金神が辰と巳の方位にいる場合(方位は複数にわたる)は、それらの方位が1年間使えないということになってしまいますが、金神は時々他の方位に移る時があります。
それを「遊行(ゆぎょう)」と言いますが、その間は金神が移っているその方位が凶方になるため、もともといた方位(この場合は辰と巳)を使えるということになります。


さらにもっと積極的な方法として、「方違え(かたたがえ)」と呼ばれる方法がありました。
方違えとは、凶方に行かなければならないときは、一旦前の晩に他の方位にある場所に移ってそこで一晩過ごし、そこから目的地へ行けば、方忌みにはならないとする回避法でした。


他に陰陽道には「鬼門(きもん)」と呼ばれる凶方があります。
そこは鬼が出入りする方角であるとして、万事において忌むべき方角とされています。
この鬼門は時期に応じて移動することもなく、常に北東(艮)の方角です。
そのため桓武天皇が平安京の鬼門の北東にあたる比叡山を伝教大師最澄に護らせたわけですね。


また、方位には凶方だけではなく、吉方位もありました。
例えば歳徳神(としとくじん)のいる方位は万事において吉と言われます。
節分の「恵方」の方角が歳徳神のいる方角なんですね。
年により変わります。




現代でも方位の力というのは信じられており、例えば九星気学で観て良い方角にある湧水や寺社の清らかな水を汲んで飲むという「お水とり」という運気取りの方法がありますが、それなどもまさにそうですね。


また風水もそうですね。天の星々の写しとして大地をとらえ、天からの影響を占星術で読むように大地からの影響を「気を読む」という方法で地上の方位の力、磁気の力を読むのが風水です。


暦を使って各方位神がどの方位に居るのかを知り、危険な方位を避けるべく対策を取る、そんな古の人々の姿が見えてきます。
方位の力を活かすという考え方は、見えない力を信じるということですから、古の人々は、とてもスピリチュアルであったとも言えると思います。








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Posted by スターエンジェル at 22:44Comments(0)ブログ