四大元素は元々誰もが兼ね備えているものですが、占星術の観点から言えば、各要素の星座に位置する天体の有無や数により、要素間に濃淡が生じるということがあります。
10の天体を4つの要素に分けると、1つの要素に2~3の天体というのが平均的ということになりますが、出生のホロスコープが最初からそのような配置になっているとは限りません。
その要素の偏りは個性でもありますが、多すぎたり少なすぎたりする要素は、ある意味扱いにくいと言えるかもしれません。
全くない、もしくは1つしかない要素に関して、意識的にその要素のエネルギーを使っていくことが必要ですし、あるいは反対にその要素に執着し過ぎていないかということを考えてみるとよいでしょう。
5つ以上の天体が1つの要素にあるという場合は、その要素のエネルギーを使うことに偏っている可能性がありますから、他の要素のエネルギーを取り入れることも考えた方が良いでしょう。
火の要素と風の要素は相性がいいと言われています。
火は風により燃え上がり、風は火(太陽)により温められることで膨張し、軽くなって上昇します。

そうして“風“と言う”空気の流れ“が起きるわけですね。

持ちつ持たれつという感じがします。
そして、土の要素と水の要素も相性が良いと言われています。
土に水が与えられることで、植物はじめ生き物が育ちます。

水は土という”枠“があることで、溜まって湖やオアシスになることもできれば、川となって流れ、広い地域に恵みをもたらすこともできます。

各個人でさまざまは四大元素の組み合わせがあるわけですが、大きく男女と言う視点で捉えてみると、火と風の組み合わせは男性らしい要素の組み合わせ、土と水の組み合わせは女性らしい要素の組み合わせということが、私は言えるのではないかと思います。
男性は太古の昔より狩りをすることで食糧を確保してきたと言われます。
巨大な獣に立ち向かうには、火の情熱が必要です。
そしてどの時期にどこに行けば獲物がいるのか、効率的に狩りを行うための方法など、いろいろと戦略的な事を考えたことでしょう。
それには風の要素が必要となります。

女性は住処を守り、子供を産み育て、周りの人々とのコミュニケーションを図り、さらに木の実や野草、貝類などの採集も行い、家庭を守るという役割があったと言われています。
土の要素はその土地に馴染むという土着性を表します。
そして水は育む思いや感情的な交流でコミュニケーションを図っていくのに必要です。
言語がまだ出来上がっていない時代は、特に感情を表したり、感情を受け止め、察知することがとても重要なことであったでしょう。
それには水の要素が不可欠です。
そう考えると、各個人の四大元素のバランスとは別に、長い人類の歴史の中で
、男性的な要素の使い方、女性的な要素の使い方という特徴が見えてくるのではないかと思います。
そしてこの傾向が意外に根強く残っていて、男性的、女性的という違いを生じさせているのではないかと思います。
しかし現代は、女性も社会に出て仕事をバリバリとこなしますが、これは昔でいえば狩りに出かけるようなものですね。
男性はイクメンや主夫が増えてきたという傾向がありますが、家事や育児を女性だけに任せていては家庭が成り立たない時代です。
人類の長年の役割分担が、現代では通用しなくなってきているということは、時代の大きな変化ということでもあります。
新たな家族の在り方、ワークライフバランスというものが、各家庭ごとに、それこそケースバイケースで考えられる必要があるでしょう。
「ガイア」は、ギリシア神話に登場する女神であり、地母神、大地の象徴として崇められました。
そして地球は巨大な生命体として、しばしば「ガイア」と呼ばれます。
地球を見ると陸と海があり、それは土と水の要素ですね。
原初の地球に水がもたらされ海となり、そこで生物が育まれました。
地球がガイアと言う女神になぞらえて呼ばれることが、納得できる気がしますね♪
占星術では例えば太陽が牡羊座の火の要素、月が魚座の水の要素だとすると、太陽と月という、いわば車の両輪が、かなり特徴の異なる組み合わせということになりますね。
火は水を蒸発させ、水は火を消します。
牡羊座の独自の道を進むという開拓精神の太陽と、魚座の感受性豊かな受け容れる月が、1人の人物の中に混在するわけですから、外に向かう行動様式と内面とのバランスを取るのは、なかなか大変だということが言えるでしょう。
しかしその大変さをホロスコープを読むことにより、自覚することができると、ではどうしたらよいかという方策を検討していくことができますね!
魚座は他者の思いを受け止める度量があります。
それは全体がうまく機能するための調整能力としても重要ですね。
その能力、性質を生かしながら、1つの方向性を見出すことがとても重要です。
あれこれ受け容れて結論がなかなか出ない、または次々とアイデアが湧いて1つに決められない傾向がうお座のエネルギーには見られますが、そこを何か1つに絞ることができると、強力に前に進むことができます。
そうしたら、情熱の牡羊座の太陽のエネルギーがとても生きてくるわけですね。
内面が固まれば、あとはどんどんと行動を起こしていくことができる組み合わせです。
とてもパワフルですね(^_-)/
どのような組み合わせでも、必ず共に生かしていく方法はあります。
四大元素のエネルギーをいかに使いこなしていくか、これは人生の錬金術ともいえることかもしれませんね☆